帝国ホテルが「キッチンカー」を始めた理由 コロナ禍で新たな試み…「ホテル利用にも繋がれば」

東京国際フォーラムの地上広場にひときわ目を引くキッチンカーが登場した。落ち着いたボルドーカラーの車体のボンネットには、濃紺に塗られた「帝国ホテル」のロゴがある。

都内の老舗・帝国ホテル(千代田区)が、キッチンカーで弁当の販売を始めたのだ。値段も1000円程度と手ごろで、高級ホテルのイメージとのギャップがSNSで注目を集めている。

J-CASTニュースは、帝国ホテルにメニューへのこだわりやキッチンカーで出店した狙いなどを取材した。

帝国ホテルは2021年10月18日から期間限定で、東京国際フォーラムにキッチンカーを出店した。カレー、サンドイッチ、スープを週替わりで提供するほか、コーヒーや焼き菓子なども用意している。営業時間は平日の11時半から14時までの間で、カレーやサンドイッチの値段は1000円から1300円ほどだ。

帝国ホテルによると、特に人気なメニューはカレーとサンドイッチ。カレーのベースとなるルーは帝国ホテル伝統のレシピで作っているため、ホテルと同じ味わいを楽しめるのだという。サンドイッチやスープも、ホテルのレシピをテイクアウト用にアレンジしたものとなっている。

キッチンカーでは、コック帽を被ったシェフをはじめとしたユニフォーム姿のスタッフらが客を出迎えている。帝国ホテルは、「キッチンカーであっても、ホテルらしいサービスを維持するための要員数などの調整に苦慮しました」と明かした。

客の約8割は女性で、昼休みの時間帯にはオフィスワーカーが多く訪れる。オープン時にはすでに列ができていることもあり、非常に好調だという。

SNS上では、「あの『帝国ホテル』がキッチンカーでテイクアウトサービス開始とは」「あの絨毯踏まずにカレーその値段で食べられるの?」などと驚く声や、今回の出店で親しみやすさを感じたといった声もあがっている。

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